日本の国民的アニメ「名探偵コナン」が、現在中国で激しい批判にさらされ大炎上しているようです。その理由としては、同じく日本の人気漫画である「僕のヒーローアカデミア(ヒロアカ)」という作品とのコラボレーションが深く関係しているようですが、日本の読者の人からするとなぜこれほどまでに炎上しているのかわからないといった声も多く上がっているようです。そこでこの記事では、中国でタブー視されている「731部隊」との関連性や、なぜ炎上しているのかという具体的な理由、言葉の意味なども含めて、解説していきます。

目次
- 1 名探偵コナン×ヒロアカのコラボが中国で大炎上!何が起きた?
- 2 【解説】ヒロアカが中国で「悪名高い」と言われる2020年の炎上事件とは?
- 3 なぜ今?コラボを強行した運営の意図と読者の反応
- 4 中国のコナンファンが絶望?「ファンをやめる」ボイコット運動の実態
- 5 今後の新作映画やアニメ配信はどうなる?封殺の可能性を検証
- 6 中国政府系メディア「極目新聞」の論評が示す「厳しい一線」
- 7 結論:コナンブランドが受ける経済的ダメージは数億円規模?
- 8 豪華すぎるコラボが裏目に!描き下ろしイラストの現在の取り扱い
- 9 日本のファン困惑「なぜそこまで怒るの?」日中の温度差の正体
- 10 過去に中国で炎上した日本アニメの事例と復活の条件
- 11 名探偵コナンとヒロアカのコラボが中国で大炎上!まとめ
名探偵コナン×ヒロアカのコラボが中国で大炎上!何が起きた?
今回の騒動のきっかけは、テレビアニメ放送30周年を迎えた「名探偵コナン」と、放送10周年となる「僕のヒーローアカデミア」が実施したスペシャルコラボレーションです。本来であれば両作品のファンが喜ぶはずの節目のお祝いですが、中国国内では「中国を侮辱している」という猛烈なバッシングの対象となってしまいました。なぜお祝いの企画がこれほどの怒りを買ったのか、その具体的な背景を紐解いていきます。
30周年記念の「相互描き下ろしイラスト」が火種に
炎上の直接的な原因となったのは、今回の企画に合わせて公開されたプロモーションビデオの中で発表された特別なイラストです。「名探偵コナン」の原作者である青山剛昌さんが「ヒロアカ」の主人公である緑谷出久さんを描き、一方で「ヒロアカ」の原作者である堀越耕平さんが「コナン」の主人公である江戸川コナンさんを描き下ろしました。この日本を代表する漫画家同士の豪華な交流を象徴するイラストが公開されたことで、中国のSNS上では瞬く間に批判が広がることとなりました。
中国版権元の異例の声明「日本側が主導した」の裏側
事態を重く見た中国国内の版権代理会社である上海新創華文化発展有限公司は、2026年1月31日に公式声明を発表しました。その中で、今回のコラボ企画は日本の権利元が主導したものであり、あくまで作品同士の友好交流を目的としたものであると説明しています。特定の立場や政治的意図はないと強調しましたが、この釈明が中国のファンからは「責任転嫁である」と受け取られ、さらに火に油を注ぐ結果となってしまいました。
【解説】ヒロアカが中国で「悪名高い」と言われる2020年の炎上事件とは?
なぜ「名探偵コナン」が「ヒロアカ」とコラボしただけで、これほどまでに激しい怒りを買っているのでしょうか。読者の皆様が最も疑問に感じる「なぜ?」という点について解説すると、それは中国において「ヒロアカ」という作品自体が、すでに数年前から「中国を侮辱した問題作」として認識され、事実上の追放状態にあるからです。
新キャラ「志賀丸太(しがまるた)」に隠されたタブー
騒動の根源は2020年に遡ります。「ヒロアカ」の作中に登場した「志賀丸太(しが・まるた)」というキャラクターの名前が、中国の人々にとって決して許容できない歴史的背景を連想させるものでした。この名前が公開された直後から、中国では大規模な反発が起き、関連作品の配信停止や販売中止に追い込まれる事態となっていました。この過去の経緯を知らない日本の読者からすれば、今回のコナンの炎上は唐突に見えますが、中国側からすれば確信犯的な侮辱に映ってしまったのです。
旧日本軍「731部隊」と「マルタ」の悲劇的な歴史
ここで重要となるのが「志賀丸太」の「マルタ」という言葉の意味です。これは日中戦争中に細菌兵器の開発を行っていた旧日本軍の関東軍防疫給水部、通称「731部隊」が、人体実験の被験者を指して呼んでいた隠語と一致します。中国の人々にとってこの言葉は、歴史的な痛みや民族的な感情を深く傷つける非常にデリケートな単語でした。そのため、キャラクター名にこの言葉が使われたことが、意図的かどうかにかかわらず「歴史を軽視し、被害者を冒涜している」と断罪されたのです。
堀越耕平さんの謝罪と名前変更でも許されなかった理由
作者の堀越耕平さんは当時、名前をすぐに変更し謝罪の意を示しましたが、中国国内での怒りは完全に収まることはありませんでした。一度「中国を侮辱した作品」というレッテルを貼られたことで、それ以降、中国国内ではヒロアカのコスプレをしていた人が襲撃されるなどの深刻な事件も起きています。今回のコナンとのコラボは、その「悪名高い」とされる作品を、中国で不動の人気を誇るコナン側が公式に認めて手を取り合ったと解釈され、失望を買う結果となりました。
なぜ今?コラボを強行した運営の意図と読者の反応
日本側としては、単なるアニメの周年記念を祝う「作品間の友好」という純粋な認識でしたが、その歴史的背景に対する認識の甘さが、中国のファンに「背後から刺されたようなショック」を与えることになりました。
「真実はいつもひとつ」の決め台詞が仇となった?
中国メディアの論評では、コナンの有名な決め台詞である「真実はいつもひとつ」を引用し、歴史の真実には背を向けながらこの言葉を叫ぶのは作品の核心から逸脱していると厳しく批判されています。万年小学生のコナンであっても、民族の尊厳に関わる問題において子どもだましの対応は許されないという、作品のテーマ性を突いた非常に強い拒絶反応が示されています。
SNSの反応「知らなかったでは済まされない」の声
中国のSNSでは「ボイコットだ」「もう見ない」といった絶望の声が殺到しています。長年のファンであっても、歴史認識や原則的な問題においては妥協できないという姿勢が鮮明です。特に、中国市場で莫大な利益を得ている版権代理会社が、なぜ企画段階で日本側に対してリスクの警告を出さなかったのかという点に、ファンの怒りの矛先が向いています。
中国のコナンファンが絶望?「ファンをやめる」ボイコット運動の実態
これまで中国で圧倒的な支持を得ていたコナンですが、今回の件でファンが離散するかつてない危機に直面しています。
SNSで拡散される「#ボイコットコナン」の過激な投稿
ネット上では「コナンは私の心の中では終了した」といった決別のメッセージが相次いで投稿されています。単なる一時的な感情の爆発ではなく、作品そのものを中国市場から完全に撤去すべきだという「封殺」を支持する声も大きくなっており、これまで数十年にわたって築き上げてきた信頼関係が足元から崩壊しつつあります。

過去にはコスプレイヤーが襲撃される事件も…
中国における日本アニメ作品への批判は、単なるネット上の書き込みだけに留まらない危うさを持っています。過去には実際に「ヒロアカ」のコスプレをしていた人が街中で襲撃されるという過激な事態も発生しており、今回のコナンに対する反発も、今後どのような実力行使や激しい集団ボイコット活動に発展するかが深刻に懸念されています。
今後の新作映画やアニメ配信はどうなる?封殺の可能性を検証
この大規模な炎上が収束の兆しを見せなければ、ビジネス面でも取り返しのつかない甚大なダメージが出ることは避けられません。
中国市場はコナン興行収入の「稼ぎ頭」という事実
名探偵コナンの劇場版は、中国で公開されるたびに社会現象レベルの大きな話題となり、莫大な興行収入を記録してきました。東宝の発表でも、近年のコナン新作は100億円を超えるヒットを飛ばしていますが、その収益の大きな柱となっているのが他ならぬ中国市場です。この巨大な市場を失うことは、今後の作品の製作体制やクオリティそのものに大きな影響を及ぼしかねない死活問題です。
ヒロアカ同様に「動画プラットフォーム」から消えるのか?
かつて「ヒロアカ」がネット上のあらゆる動画サイトから一斉に配信停止となったように、コナンも同様の厳しい処置を受ける可能性が現実味を帯びて浮上しています。「歴史を正視しない不適切な作品」と公的に見なされれば、当局の介入によって動画プラットフォームやグッズ販売から完全に排除される「封殺」のリスクは非常に高いと言えます。
中国政府系メディア「極目新聞」の論評が示す「厳しい一線」
湖北省の政府系メディアである極目新聞は、今回の件を「中国人民の歴史的な痛みと民族感情を踏みにじった」と痛烈に批判する論評を掲載しました。
「金は稼ぐが尊重はない」と批判された日本側のミス
論評の中では、中国市場で利益を上げ続けようとしながら、中国人に対する最低限の尊重すら持たないのはこの世の道理に合わないと指摘されています。商業的な利益を、重い歴史的な正義や民族感情よりも上位に置いてしまった日本側の認識の誤りが、今回の決定的な炎上を招いたという厳しい見解です。
謝罪だけで済まない?今後の条件は「作品の是正」か
論評の締めくくりでは、歴史に正面から向き合い、誤りを認めて真摯に謝罪し、速やかに事態を是正することこそが、責任ある唯一の道であると主張されています。形だけの事務的な釈明ではなく、中国側の期待や社会的共通認識に合致するような、具体的かつ誠実なアクションが求められているのが現状です。
結論:コナンブランドが受ける経済的ダメージは数億円規模?
中国市場という世界最大級の経済圏において、今回の騒動が招く経済的損失は計り知れません。映画の興行収入の大幅な減少だけでなく、関連グッズの販売中止や広告契約の解除など、多方面にわたるボイコットが現実のものとなれば、そのダメージは数億円、あるいはそれ以上の規模に達すると専門家の間でも予想されています。

豪華すぎるコラボが裏目に!描き下ろしイラストの現在の取り扱い
本来は両作品のアニバーサリーを祝う最高峰の企画だった青山剛昌さんと堀越耕平さんのイラストは、今や日中間の火種となる騒動の象徴となってしまいました。
青山剛昌さんが描いた「デク」と堀越耕平さんの「コナン」の行方
この特別な相互描き下ろしイラストは、現在の中国では「辱華(中国侮辱)」の象徴として忌むべきものとみなされています。日本の版権元がどれほど「友好交流」であると説明を尽くしても、中国側は「侮辱作品と関わりを持つこと」そのものを問題視しているため、今後このイラストが中国国内で公式に展示されたり、グッズ化されたりすることは極めて困難な状況です。
日本国内のイベントや展示への影響は?
現在のところ、批判の激しい渦は中国国内でのものが中心ですが、世界規模で展開する人気作品である以上、日本国内で開催予定のイベント内容や展示の見直しを迫られる可能性も否定できません。国際的な配慮とファンへの説明責任が求められる中で、公式側が今後どのような判断を下し、舵取りを行うかが注視されています。
日本のファン困惑「なぜそこまで怒るの?」日中の温度差の正体
日本のファンの多くは、なぜこれほどまでに中国側が激怒し、作品の封殺まで求めるのか理解に苦しむという声も上がっています。ここには、日中間における歴史認識の大きなズレが存在します。
日本人には馴染みの薄い「731部隊」というワード
日本では、学校教育において「731部隊」や「マルタ」という言葉の凄惨な詳細を深く学ぶ機会は決して多くありません。そのため、多くの日本人にとっては耳慣れない言葉であり、名前の偶然の一致程度に感じてしまうかもしれません。しかし、中国においては歴史教育を通じて国家的な傷跡として強く意識されており、この認識の乖離が今回の深刻な温度差を生んでいる根本的な原因です。
中国における「辱華(中国侮辱)」への過敏な反応
中国社会では、国家や民族の尊厳を傷つけるとされる「辱華」表現に対して非常に敏感かつ組織的に反応します。一度そのレッドラインを超えたとみなされると、たとえ四半世紀以上にわたって愛されてきたコナンという巨大なIPであっても、一切容赦のない全方位的なボイコットが行われます。今回の件は、アニメという文化コンテンツが政治や歴史の問題と切り離せないことを改めて浮き彫りにしました。
過去に中国で炎上した日本アニメの事例と復活の条件
過去を振り返ると、スラムダンクや進撃の巨人といった歴史的人気作も、中国国内で政治的な文脈や表現上の問題により批判や規制の対象となった事例があります。
スラムダンク、進撃の巨人…過去の事例との比較
これらの作品も大きな議論を呼びましたが、今回のコナンのケースが決定的に異なるのは「すでに中国国内で侮辱作品と認定され、封殺されているヒロアカと自ら進んでコラボした」という点です。わざわざ火種に近づいていったという印象を強く与えてしまったことが、これまでの事例以上に事態を複雑にしています。
今回のコナン騒動が過去最悪レベルと言われる理由
名探偵コナンは28年以上にわたり中国の茶の間で親しまれ、多くの人にとって青春の一部とも言える「親友」のような存在でした。その信頼していたはずの作品が、自分たちを最も傷つけた作品と手を取り合ったことが、他のどの作品の炎上よりも「裏切られた」という深い悲しみと怒りを増幅させています。そのため、関係の修復は過去の事例と比較しても極めて困難であると言わざるを得ません。

アニメ放送30周年に刺した暗雲…今後の公式発表に注目
名探偵コナンのアニメ放送30周年という、本来であれば祝福に包まれるはずの輝かしい節目に、中国市場からの全面ボイコットという巨大な暗雲が立ち込めました。「真実はいつもひとつ」という正義を掲げる作品が、歴史の真実と民族感情が激突するこの局面でどのように誠実な振る舞いを見せるのか。日本側の権利元が、今後中国ファンの傷ついた感情を尊重し、具体的な是正措置や納得のいく説明を行うのか、その一挙手一投足に世界中の注目が集まっています。
名探偵コナンとヒロアカのコラボが中国で大炎上!まとめ
- コナンとヒロアカのコラボが中国のSNSで大炎上している。
- 30周年の記念イラスト発表が批判を招く直接の火種となった。
- 中国ではヒロアカが「中国を侮辱した作品」とみなされている。
- 2020年に登場したキャラ名が旧日本軍の隠語を連想させた。
- 731部隊の被験者を指す「マルタ」という言葉が猛反発を招いた。
- 版権元は友好目的と釈明したが責任転嫁だと批判が加熱した。
- コナンの決め台詞が歴史を無視する皮肉として引用されている。
- 中国メディアは商業利益を優先し民族感情を無視したと断罪した。
- 中国市場はコナンの収益の柱であり数億円規模の損失が懸念される。
- 信頼していた作品に裏切られたという怒りで修復は極めて困難だ。
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